こんにちは。一般社団法人紀の川アウトドアラインの代表理事の、カジーこと梶川です。
丸太切り大会を中心にした「キノフェス」も、今年で3回目になりました。今回はなんと、桃源郷運動公園をお借りできることになりました。たくさんの子どもたちが来てくれそうで、今からわくわくしています。前日の夜には、桃源郷運動公園ではじめてのキャンプ体験もできるようにしました。

今年の会場、桃源郷運動公園を上から
せっかくの機会なので、私たちがなぜこの活動をしているのか、そしてこれから何をしていきたいのかを、少し書いてみようと思います。
世界のどこにもなかった価値が、ここにあった
私はこれまで、東京や大阪で暮らし、シンガポールやイギリス、オランダなど、海外でも10年以上を過ごしてきました。いろいろな街を見てきましたが、そのどこにもない価値が、この紀の川の山奥にはあると感じています。
山があって、川があって、季節ごとに景色が変わる。夜は本当に暗くて、星がよく見える。しかもここは、大阪から車で1時間ほど。これだけの自然に、これだけ近くで出会える。それが、この土地のいちばんのメリットだと思っています。

大阪から1時間で、この景色
ここで過ごす時間そのものが、ほかでは手に入らないものだと思いました。だから、キャンプ場をつくって、サウナもつくりました。

私のキャンプ場、Camp Momo & Kite
サウナで思いきり温まったら、目の前の川へドボン。これが、たまらなく気持ちいいんです。

前回のフェスのサウナイベント。紀の川市の岸本市長も、川へドボン
ひとりでは、ほとんど何も変わらない
でも、やってみてわかったことがあります。ひとりの活動で地域が変わることは、ほとんどない、ということです。どれだけいい場所をつくっても、ひとつの点のままでは、人の流れは生まれません。
そんなときに出会ったのが、同じ時期に近くで活動していた、ソラニワの福井さんと、フォーシーズンズ紀の川の加藤さんです。紀の川の、さらに山奥で、それぞれ活動している3人。この3人で力を合わせれば、紀北地域の課題を少しでも解決できるかもしれない。そう思ったのが、紀の川アウトドアラインの始まりです。

福井さんのソラニワグランピング。和歌山とは思えない空間です

ドームテントの中から、山の景色を眺める

加藤さんのフォーシーズンズ紀の川。周りを川に囲まれた、日本でも珍しいキャンプ場です
そして私たち3人には、みんな子どもがいます。ここは、自分の子どもを思いきり遊ばせたい場所でもあるんです。

2024年、3つのキャンプ場ではじめて開いた「キノキャン」
でも、課題は山積みです
こんなに素晴らしい場所ですが、解決しないといけない課題は山積みです。人は少しずつ減っていて、このままでは、なくなってしまう集落もあります。

紀の川の山あいの集落
どうすれば、この場所に人が来て、人が住み続けてくれるのか。いちばんに考えないといけないのは、子どもを持つ、お母さん・お父さんだと思っています。
大事なのは、お父さん・お母さんがいま、どんな課題を抱えていて、何を求めているのかを知ることです。子育てで困っていること。子どもにどんな体験をさせたいか。そこから考えないと、ほんとうに選ばれる場所にはなりません。紀の川には魅力がたくさんある一方で、そこにアプローチしたものは、まだまだ少ないと感じています。
だから紀の川アウトドアラインとしては、お父さん・お母さんが「ここで子どもを育てたい」「ここに子どもを連れていきたい」と思えるような環境づくりを、小さくてもしていかなければならないと考えています。
ゆくゆくは、高野山を訪れる海外の方に、紀の川の山奥の魅力を届けること。大阪の人にとっての「2つ目の拠点」として、何度も通ってもらえる場所になること。それが、もしものときの備えにもなること。そんなことも考えながら、少しずつ形にしていきたいと思っています。

去年のフェスの芋掘り
いま、大切にしたいこと
いまは、AIの時代です。調べものも、文章も、絵も、画面の向こうであっという間にできるようになりました。そんな時代の対極にあるのが、「手ざわり感」だと思っています。
土のにおい。転んですりむいたときの痛さ。川の水の冷たさ。はじめて火をおこすときのドキドキ。自然の中には、いろいろな感覚が無限に広がっています。だからこそ、五感を使って体験することの価値は、これからますます大事になっていくはずです。実際にやってみないとわからないことが、この地域にはたくさんあります。

土にさわって、掘って、見つける
それに、テントを立てる、火をおこす、外でごはんをつくる。遊びながら身につけたことは、もしものときに家族を守る力にもなるはずです。
もうひとつは、地域がひとつになることの大切さです。キャンプ場、農家さん、お店、行政。それぞれが独立してがんばることも、もちろん大事です。でも、人口が圧倒的に少ないこの地域だからこそ、ライバルどうしになるのではなく、情報やノウハウが、いろいろな形でスピーディーに行き交う状態をつくらないといけない。いっしょに動くことで、はじめて人を呼べる場所になる。そう感じています。

地元のつくり手の作品が並ぶマルシェ
楽しいに人は集まる
そして、私たちがいちばん大事にしているのは、自分たち自身が楽しむことです。
3人で最初に開いたのは、2024年の秋の「キノキャン」でした。キャンプ場の垣根を越えて、紀の川をまるごと遊び場にしよう。むずかしい理屈より、まずは自分たちが本気で楽しいと思えることをやってみよう。そうして開いたイベントに、たくさんの親子が来てくれました。
前回のフェスでは、11月の寒い時期に、あえてサウナのイベントを開きました。サウナで温まったあとは、冷たい川へ。気づけば紀の川市の岸本市長まで、川にぷかぷか浮かんでいました。
やっている本人たちが楽しんでいれば、自然と人は集まってくる。イベントを重ねるたびに、そう実感してきました。この経験から生まれたのが、私たちの理念です。
楽しいに人は集まる
KINOKAWA OUTDOOR LINE

去年の丸太切り大会
これからやっていきたいこと
これからは、スポーツを通したつながり、事業を通したつながり、そして自然を相手にした体験を通したつながりを、大切にしていきたいと思っています。
とくに、子どもたちと、子どもたちを連れてきてくれるお父さん、お母さん、保護者の方が、充実した時間を過ごせる場所をつくっていきたい。具体的には、この3つです。
- 子どもたちも楽しめる体験を、各地に。新しい体験をつくるだけでなく、すでに地域にある体験も、もっと知ってもらえるように発信していきます。
- 事業者どうしのつながりを強く。紀北で何かをしている人たちが顔を合わせて、いっしょに動けるコミュニティを育てていきます。
- ゆくゆくは、海外から来る方にも。高野山を訪れる海外の方に向けたサービスや体験も、少しずつ考えていきます。
クラウドファンディングで、応援してください

キノフェス2026 11月22日(日)
キノフェスは入場無料で開いています。少しでも多くの家族に来てもらえるように、そして来年以降も続けていけるように、開催費用の一部をクラウドファンディングで募っています。
- 目標金額:50万円(All-in方式。目標に届かなくても、集まった分で実施します)
- お礼:サウナ周遊チケット(5,000円)、桃源郷運動公園でのキャンプ体験+グッズ(10,000円)、3つのキャンプ場で使える紀の川アウトドアパスポート(30,000円)、ソラニワグランピングのドームテント1泊(50,000円)など
- 法人の方向けの応援プラン・スポンサープランもあります
支援はもちろん、まわりの方にこのプロジェクトを教えていただくだけでも、本当に大きな力になります。どうかよろしくお願いします。
今年のキノフェス
キノフェス2026は、11月22日(日)12時から15時まで、桃源郷運動公園で開きます。入場は無料です。丸太切り大会のほか、移動動物園、柿の早食い大会、キッチンカーやマルシェもあります。

丸太切り大会は、幼稚園の子から大人まで参加できます
前日の11月21日(土)には、桃源郷運動公園ではじめてのキャンプ体験として、キャンプファイヤーを囲んで泊まれる夜を用意しました(20組限定)。
- キノフェス2026のページ
- 丸太切り大会のエントリー(事前エントリー制。人数に限りがあるので、お早めに)
- 前日のキャンプ(11月21日)
子どもも大人も、思いきり遊べる一日にします。11月22日、桃源郷運動公園で会いましょう!
一般社団法人紀の川アウトドアライン 代表理事 梶川 陽平(カジー)
